片仮名
実は最近、屁理屈太郎は、片仮名の使ひかたに興味がある。ちやうど大西科学で片仮名が自在に使はれてゐるのを見かけたので、列挙してみる。→「殴ったこの手も痛いんだ」より(引用部も 1 段落と計上)。
- 第 2 段落
- 「とりあえず二、三発ドツいてみる」(口語のニュアンスを出すためか?)
- 「というカタチのものがある」(形状でなく形式だ、といふあたりを強調するためか?)
- 第 3 段落
- 「『良イトコロ』に当たって」(「実は良い悪いの問題ではなく、運不運の問題だ」といふあたりを意図しているのか?)
- 「というスンポーである」(長さではなく算段の意味だ、といふあたりを強調するためか?)
- 第 6 段落
- 「ハコの端のほうが少しゆがんで」(特に PC の筐体であることを意識させるためか?)
- 「思っていないフシがある」(「注意すべき点」を意味する慣用表現であることを意識させるためか?)
- 第 12 段落
- 「フラチなユーザー」(不埒といふ漢字の持つ重い雰囲気を嫌つたためか?)
- 第 13 段落
- 「パソコンのガワは自分のもの」(特に PC の筐体であることを意識させるためか? 前述の「ハコ」と同じ意図?)
屁理屈太郎としては、「カタチ」と「スンポー」あたりは漢字にしたい。でも漢字にすると多分読みにくくなる。かういつたところにも文章の個性が出るのだと思ふ。
ジャッキー大西さんが、文章の最後に、自分自身の頭を殴つてしまひさうになるのだけど、ここはぜひとも、頭の中にあるソフトウエアのはうを殴つていただけないかと……。卑俗なことを考へてしまつたので、とりあへず屁理屈太郎の頭、殴り放題。