正しさ

apkz2006-01-16


なんとなくだけど、自分なりに、「かういふ人間になりたい」というイメージを持つてゐる。自分の思ふ「正しい人間」というイメージ。

今の私は、「正しい人間」のイメージからは、ほど遠い。一應それなりに「正しい人間」にならうとしてゐるが、なんだか最近疲れてきた。

「正しい人間」になるなんて、そもそも無理だつたのでは。神樣ぢやないんだから「正しい人間」になんて、なれるはずないぢやないか。……とか、開き直つてしまふ。

でも「正しい人間」になれないと思ふと、もう一生「駄目な人間」だと思うと、それはそれでなんだか悲しい。情けない。やはり眞面目に生きたいし、いつの日か「正しい人間」になりたい。

そんなわけで、今度は「正しい人間」の定義を修正してしまふ。本末轉倒。目標を、より樂なものに変更してしまふ。ゴールを近くに設定してしまふ。一度目標をさげてしまふと、もう際限がなくなる。堕落しきつた毎日なのに、「神樣ぢやないんだから、これも人間としては正しい姿なんだ」などと屁理窟を言ひはじめる。もう開き直るとかのレベルぢやない。

いやいや、やはり、こんなことぢや駄目だ。

「正しい人間」の定義を變へないのが、いちばん「正しい人間」ではないかと思ふ(いや、でも、神樣ぢやないんだから、と堂々巡り)。